最強ヤンキーとおてんば美少女

ドキドキさせないで

ふわっ…



誰かに頭を撫でられてる気がしてゆっくりと目を開けた



目を開けると見覚えのある天井が見えた



「姫歌?気がついたか?」



「ん…蓮…?」



「気分はどうだ?」



「まだふらつくけど大丈夫…」



撫でてたのは蓮だったんだ…



「ここに運んできてくれたのは蓮?」



「ああ」



「ありがとう…よくあそこがわかったね…」



「5時間目はじまっても戻ってきてなかったから授業途中で抜け出して探し回ったんだぞ?」



「そっか…」



「結構時間かかった、ごめん。もっと早く見つけたらこんなことにはならなかったのに…」



「蓮のせいじゃないよ」



珍しく落ち込んでる蓮に安心させようと笑うけどその顔は沈んだままだった



「姫歌、なにがあった?」



蓮は私の頭を撫でながらそう聞いた



「話せる体力ないから寝てからでもいい…?」



「ああ」



蓮は軽く返事をすると保健室を去ろうとした



その瞬間、私は蓮の制服の裾を掴んだ



「どうした?」



「その…頭…撫でられるの気持ちよかったから…寝るまで撫でてくれないかな…?」



普段はこんなこと言わないのに、目眩がしてるからかなぜかこんなこと言った自分が恥ずかしくて思わず目をそらしてしまった

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