最強ヤンキーとおてんば美少女
「だから、これからは4人で過ごそうね!」



「姫歌がそうしたいなら俺は構わない」



「俺も〜」



「じゃあ、決まりだね!!やった〜!」



「姫歌って小動物みたいよね」



「へ?」



私が喜んで奈穂に抱きついていると急にそんなこと言ってきた



「ちっさくて可愛い」



そりゃ〜奈穂よりは小さいかもしれないけど…



「私、姫歌のこと気に入っちゃった」



「は?」



奈穂が言った言葉に反応したのは私ではなく…蓮だった



「気に入るのは別にいいけど…奈穂、姫歌は俺のだからな?」



なんか奈穂と蓮の間に火花が…



「姫歌、これから放課後とか遊びに行こうね」



「うんっ…!」



「あ〜可愛い」



ギュッ



「ふぇ?」



「このまま飼いたいわ〜」



奈穂ってこんなキャラだったのね…



「姫歌…」



ビクッ



ドスのきいた声に思わず驚く私



「ちょっと平野くん、姫歌いじめないでよ」



「あ?お前が姫歌を独り占めしてるからだろ」



「2人とも、お昼終わるよ?」



「奏くんも止めるの大変だね」



奈穂と蓮がバトってる隙に奈穂の腕の中から逃げ出した私は奏くんにそう言った



「でも、蓮のあんな楽しそうな顔久しぶりに見た」

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