最強ヤンキーとおてんば美少女

初めての手料理

「姫歌、今日こそは作ってもらうぞ」



「……………」



「今日は火曜日だろ?火曜特売でスーパー安いよな〜?」



「……………」



「おい、聞いてんのか」



「聞いてません…」



「あ?なんだと?」



「聞いてます…」



蓮が私の家に来ると言ってから私はずっと家にいれないようにがんばってた



けど、今日は本気で来るみたい…



「本当に食べに来るの…?」



「当たり前だろ?約束したじゃねーか」



約束というよりも、強制…



「し た よ な?」



「シマシタ」



「なら、行こうか、お姫様?」



「…はい」



そういう時だけお姫様とか言わないでよ!!



ちょっとドキッてしちゃったし!!



「姫歌、早くしろ」



作ってもらう側がそんな偉そうなこと言う〜?



なんて言ったらまた睨まれるからやめよ…























「なにが食べたい?」



スーパーに着いてもなにも思いつかなかったから蓮にそう聞いた



「……ハンバーグ」



「………ぷっ」



「なんで笑うんだよ?」



私が笑うと不服そうにそう聞いてきた蓮



「小学生みたいで可愛くてつい」



「うるせぇ…」

< 66 / 280 >

この作品をシェア

pagetop