最強ヤンキーとおてんば美少女
「今日の夜ご飯はハンバーグですね、坊っちゃま」



「お前、バカにしてんのか」



おちゃらけてメイド風に言ってみたら睨まれてそう言われたけど今の蓮は全く怖くなかった

















「ただいま〜」



「お邪魔します…」



「適当に座ってて〜」



「おう」



なんて返事してるけど小さい時から豪邸に住んでいるからかぎこちなかった



「そんなに珍しい?」



「いや、珍しいというか…こういう家に来たことないから…」



「…すみませんね、貧乏で」



ハンバーグに唐辛子入れてやろうか、コノヤロウ



「そういう意味で言ったんじゃねーし」



「はいはい。作るから大人しくしててね」



「……………」



私がそういうと蓮は本当に大人しくなってソファーに座った



今日は素直ね〜



いつも素直だといいんだけどな〜



なんて思いながら私はハンバーグを作り始めた







「あとは、盛り付けね〜」



独り言を言いながら作っていたからなのか後ろから忍び寄る影に私は気付いてなかった



「姫歌」



「ぎゃっ!!」



蓮は私の名前を呼ぶと後ろから抱き締めてきた



「ちょっと何やってんの」



「抱き締めてる」



そんなことわかっとるわ!!

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