最強ヤンキーとおてんば美少女
「なんで抱き締めてるの」



「なんでだろう?」



「理由もないのに抱き締めるな!!」



ギューー



私がそういうとさらに抱き締めてきた



「痛い痛い!」



「……………」



「ねえ、ちょっと。離してよ」



「やだ」



「は?」



やだってなんだやだって!!



「盛り付けできないんだけど?」



あなたが締め付けてるせいで!!



「まだこのままがいい」



「ハンバーグ冷めちゃう」



「姫歌は俺の」



「ちゃんと会話しろ」



「矢島になんかに渡さないからな」



「なんのことよ?」



「………………」



そう聞くと蓮は私を解放した



そして、そのままソファーに戻っていった



変なやつ



私は蓮の言ってることがわからないまま、盛り付けを始めた



「ジャジャーン!姫歌特製ハンバーグ〜」



「姫歌って料理できるんだな」



出来上がったハンバーグを見てそういう蓮



「失礼ね!小学生の時から料理はしてるの!だから、できて当たり前でしょ?!」



「ふーん…いただきます」



そう言ってハンバーグを一口



「ど、どう…?」



「めっちゃうめぇ…」



「よかった〜人に食べてもらうのは初めてだからドキドキしてたのよね」

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