最強ヤンキーとおてんば美少女
そう言って、保健室を出ようとした時



ガラガラーー



「奈穂…?」



「あ…蓮くん」



「姫歌は?」



「今はぐっすり眠ってる」



「そっか…でもなんであいつあんな無茶…」



「蓮くんのためよ」



「え?俺?」



「ええ。本当は姫歌には言わないでって言われてるけど…姫歌、A組の子にこの試合で負けたら蓮くんたちに二度と近付かないでって言われたのよ」



「あいつら…」



「それで、姫歌はその勝負受けたのよ。負けるかもしれなかったのに」



「なんで…!そんなこと…!」



「だから、蓮くんのためだって。姫歌、蓮くんと離れるのが嫌だったみたいよ」



「え…?」



「本人はどうして嫌だったかわかってないみたいだけど」



「なんで俺に言ってくれなかったんだよ…」



「心配かけたくなかったみたいよ。蓮くんだけにはこれ以上迷惑かけたくないって」



「姫歌……俺は別に迷惑じゃないのに…」



「ふふ。それを姫歌に言ってあげて」



「ああ。奈穂、ありがとうな」



「いいのよ、じゃあ私は帰るわね」



バタンーー



「奈穂ちゃん」



「あ、奏くん」



「一緒に帰ろう?」



「うん」



あ、それともう一つ…



私はこの人が好き



まだ姫歌には内緒だけどね

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