HATSUKOI~先生が教えてくれたこと~



『それが原因でフラれた。』


『え?…別れたの?』


『うん。』




じゃあゆきさんが亡くなったのは…




『ゆきが死んだのはそれから数日後。事故でね。』




そうだったんだ…だから今も悔やんで…



『まだ…ゆきさんの事好きですか?』





あたしは精一杯の力を振り絞った




『…正直なところ,わからない…今,混乱してる…』




そう言うと,先生はあたしの手を握った





『先生?』


『お前といると落ち着く…』




先生はあたしの肩にもたれかかってきた



ひゃ~近い近い近い!!





『少し…少しの間でいいから…こうしてて』








初めて男の人を守ってあげたいと思った16の夏


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