零姫
それから私はいくことがない生徒会室に向かった。

コンコン……

「入っていいよ。」

『失礼します。』

わぁお。
初めて入った生徒会室、なんか、
豪華過ぎない?

『何の用ですか?わざわざ放送で呼び出して。』

私に背を向けて椅子に座っている人に話しかける。

クルッ……椅子を回して私を見る。
その顔は、昨日のピンチを助けてくれた金髪の人だった。

「こんにちは、佐久良零亜さん。昨日は大丈夫だった?」

『おかげさまで。生徒会長、何ですか?昨日とは、間逆みたいですけど。』

ハハハッ、金髪の人は楽しそうに笑う。

「そうだよ。俺は晴野和哉。学園では生徒会長、放課後は嵐鬼って暴走族の総長。どう?驚いた?」

驚き桃の木三種の木。

『それで、会長はなんで私を呼んだんですか?』

「んー?…とね、もう少ししたら俺の仲間が来るんだけど。」

仲間……茶髪の人と黒髪の人の事かな?
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