零姫
ガラガラ......

「悪い、遅れた。」

「...」

「メンゴ~、女の子の誘い断るのに時間かかっちゃって~。」

ドアが開いて入って来たのは、茶髪の人と黒髪の人...と、毛先だけを赤く染めたチャラ男。

この人達が仲間?
生徒会の?それとも、暴走族の?

「佐久良さんよりも前にこいって言ったよな?全員仕事倍だから。」

「え~、和哉が可愛い子がいるって教えてくれてたら時間前にきてたよ~?」

「本題に入ろう。」

このなかで、一番の常識人は黒髪の人だろう。絶対。

「じゃあ自己紹介からね。そっちの黒髪が……」

「2年の高槻颯斗だ。副会長で、嵐鬼の副総長。」

高槻先輩...

「んじゃ、次俺~。芳崎煌一。2年だけど煌って呼んでね~。会計と、嵐鬼の幹部。寂しくなったらいつでもおいでね~。」

芳崎先輩...

そして最後は茶髪の人。

「...2年。宮国。書記。幹部。」

...だいぶ省略されてるけど、だいたいは理解できたからいっか。

「はあ...佐久良さん、悪く思わないでね。志宝は、人と関わりたくないんだ。」

なんだ、それなら私と同じじゃん。

「で、そろそろ要件を言ってください。」








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