0の可能性
ゆかりはそんな上田さんにペコリと会釈だけ返し、秘書課に戻っていった。
ナニアレ…冗談は顔だけにしてよ。
営業部の前であんな馬鹿でかい声で名前呼ばれたこっちの気にもなれ。
(恥ずかしさを必死で隠していたのである)
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「ちょっと…君、顔怖いよ?」
秘書課に戻って最初に言われた一言目がコレ。この上司だけは相手に出来ない。
「そこ、触れないで下さい」
ファイルと企画書を元に戻して、デスクにつくと、飲みかけのコーヒーがそのままになっていた事に気づいた。
朝いちで来て注いでいたコーヒーはすっかり冷めきっていて、美味しくなかった。