0の可能性
一緒に頼んだ紅茶を飲み終え、一息つく。
時計を見ればもう4時だ。
「その様子だと帰るようだね。なら、ちょっと付き合って」
そう言うなり諒陽はゆかりの腕を引っ張ってどこかに向かう。
ああそうですよ。どうせこの後も家でゴロゴロするつもりでしたよ。
諒陽にスルリと組まれたゆかりの腕は、はたから見たらエスコートされている様に見えるだろう。
明らかに軽い足取りでも、しっかりとゆかりの歩幅に合わせている。
一体どこまで完璧なのかしらこの人。
チラチラと感じる視線は全て女性からのもので、勿論見ている先は隣のこの人である。
「課長、これどこに向かってるんですか?」
私いる必要あります??