ともだちからの卒業



走った。何とも言えない気持ちがわたしに襲いかかって息が苦しくなった



走り出した足は、屋上に向かっていった。思い切りドアをあけたら止まった。


「……もう嫌だっ…」


こんな学校生活。


こんな毎日。


こんなわたし。



自分が一番悪いくせに、自分が変われないくせに、怒りはどんどん大きくなる。




「…あと半年…っ我慢だよ…我慢すれば、我慢すれば、このわたしから抜け出せる…」



言い聞かせるように言った。





生ぬるい外の気温がわたしの体にあたり暑さを感じた。


「…はぁ」

1日に何回ため息ついてるかな。

わたしは2年前からずっと、自分が嫌いだ。大っ嫌いだ。




今日も葛藤する。




負けたくない。とでも思っているんだろうか



既にわたしは負けている
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