どうして君に
「曲。書いていい?お前に。」
え、なにそれ下手な告白よりドキドキすんじゃん。なにそれ。
曲?かけんのこいつが?
面白いじゃん。
「まきちゃん!宗一はこんなんだけど、書くのはすごいよ。」
「おいめぐみ余計なこと言わなくていいんだよ。 で、書いていい?」
「いいですけど…」
どうして私に?
「よし、めぐみ俺ら帰るからあとは適当に!」
「はいよ〜」
か、かえ?かえる?なんで?は?意味わかんねえぞコラ。
引っ張られる手。
力強。
なんだこいつ?
は?
「な、なんで?わたしも?帰るって?」
「書くって言っただろ。だからその前に聞く。お前の声。」
「はぁ…」
なんじゃそら。
てか、お前ってなんだお前にお前って言われたくねーっつーの!
チビだか宗一だか知らねえがなんだこいつ。
そんな気持ちも裏腹に着いたのはキレイなマンション。
「ここどこ…」
「俺ん家。」
なにいってんの急に家に連れそむて。
曲書くとか言ってやりてえだけか。