EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ
「ギャアアー!!ムグッ!!」
耳障りな悲鳴を手で塞ぎ、躊躇いなく血を吸い出す。
「静、理さん…!」
一心不乱に吸血する静理の様子に不安を覚え、小鳥が上体を起こしながら呼び掛けた。
「そんなに、吸ったら…!」
死んでしまうだろう。
わかっていたのか、静理は獲物が失神すると同時に吸血を止めた。
「……ペッ」
自分の口元を袖で拭きながら、不機嫌な表情で口内に残った血を吐き出す。
彼の目は「こんな奴の血など、飲む価値もない」と言っていた。
「あの……静理さん…」
「…ちょっと待っててくれるかな。これを捨ててくるから」
冷めた眼差しで言うと、静理は伸びている男性を担いで行ってしまった。
ベンチに一人。
待つこと数分。
意外と早く静理は戻ってきた。
「静理さん…!あの人は…?」
小鳥の隣に腰掛ける静理に尋ねると、彼は平然と言ってのけた。
「ああ、トイレに捨ててきたよ」