イケメン弁護士の求愛宣言!
好きだと思う気持ちがどんどん加速していって、溢れる想いを止められない。

掴んだ手を少し引っ張ると、真斗さんは降りかけた足を戻して側へ来てくれた。

そして、優しく微笑んで手を握ってくれる。

「じゃあ、少しだけ部屋にお邪魔していいかな?」

「うん、もちろんよ!」

よかった、なんとか引き止められたみたい。

ホッとしながら鍵を開け、ドアを開けると真斗さんを招き入れる。

「狭くてごめんね」

真斗さんのマンションと比べると雲泥の差があるけど、彼は小さく首を横に振り、部屋へ入ると鍵を閉めてくれた。

「あ、ありがとう。真斗……」

言葉を言い終わる前に、突然真斗さんに抱きしめられてビックリした。

「オレも会いたかった……。一日会わないでいるのなんて、耐えられないな」

クスッと笑うような口調で、痛いくらいに抱きしめる。

「真斗さん……」

ああ、やっぱり真斗さんじゃなきゃダメだ……。

そんなことを考え始めた瞬間、ふいに体を離された。

「真斗さん? どうかした?」

もうちょっと抱きしめてほしかったのに。

不審に思い見上げると、彼は眉間に深いシワを作っている。

「なんで、由依子から秀一の匂いがするんだ?」
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