イケメン弁護士の求愛宣言!
「ほ、本当ですか? かわいいなんて自信ないですし、そもそも日本人形って暗いというか、怖いイメージがありませんか?」

おずおず聞くと、真斗さんは否定するように首を振った。

「全然。オレは、かわいいと思うよ。それに、友達に悪いと思ったんだろ? 明日にでも、その友達に謝ればいいんじゃないかな?」

「はい。そうします。私に話しかけてきてくれた彼にも、失礼なことをしましたし……」

あの彼に会うことはもうないだろうから、夏帆に気持ちだけでも伝えられたら……。

真斗さんの言葉に小さく頷き、残りのカクテルを飲み干した。

「自分の態度を反省できたんだ。由依子ちゃんは、優しい子だと思うよ」

優しく微笑む彼に、私もはにかんだ笑顔を向ける。

初対面の男性に『いい子』と言われるのも照れくさいけど、少し気持ちが和らいだ気がした。
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