イケメン弁護士の求愛宣言!
「えっ? そうなんですか? 同期会って大事なものですよね……」

まさか、本当に私が理由で断ったの?

そこまでして、私との時間を作ってくれる必要はないと思ってしまって複雑だ。

真斗さんには、自分の時間も持っていてほしい。

「いや、同期会っていっても恒例の司法修習時代の仲間で集まるだけだから。また次の機会で大丈夫だよ」

来島先生にそう言われ、ますます複雑になる。

「それって、美織さんも来るやつですよね? 勉強をしたりする……」

確認のために聞いてみると、来島先生は小さく頷き、「だからって、気にする必要はないから。真斗は、美織には未練なんてないよ」とフォローをいれてくれている。

だけど、私が気にしているのはそんなことじゃない。

美織さんにいつか言われたことが蘇ってきて、とても素直に聞き流せなかった。

同期会って、勉強会や情報交換なんかもするじゃないの……?

どうして、行かないんだろう。

モヤモヤした気持ちのまま、裁判所を出る直前だった。

「あ、秀一。それに……」

正面からやってきたのは美織さんだった。
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