イケメン弁護士の求愛宣言!
だけど、来島先生はまったく気にするそぶりを見せず、むしろ含みのある笑顔を浮かべた。

口角を上げて、トレードマークである黒ぶちメガネに手をかけている。

「由依子ちゃんってさ、真斗と結婚を考えたりしないのか?」

突然出てきた『結婚』という言葉に反応して、言葉が出てこず口を開けるだけ。

どれほどマヌケな姿だろうとは思うけど、それくらい頭は一瞬でパニクった。

「するわけないですよ。だいたい、私たちはまだ付き合ったばかりですし……」

ようやく口に出せたのは、先生の質問からワンテンポもツーテンポも遅れた後。

それでも恥ずかしさと、リアル感のなさから、弱々しい声になっていた。

だけど先生は、首をかしげて納得していないようだ。

「なんで? あいつとそんな話しないの?」

さらに突っ込んだ質問に、私はますます混乱する。

「しないですよ。だいたい、来島先生はなんでそんな風に思うんですか?」

早くこの話題を終わらせてしまいたい、そんな気持ちに駆られながら言うと、先生は本当に理解できないといった様子で答えてくれた。

「だって真斗、結婚願望が強いだろ?」
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