イケメン弁護士の求愛宣言!
「ええっ⁉︎ し、知りませんでした」

さっきから、叫ぶばかりの私も私だけど、来島先生もすっかり辞書を閉じて、仕事の休憩モードになっている。

それにしても、真斗さんに結婚願望があったなんてビックリで、心臓がパクパクするくらい動揺している。

まさか、私があんな有名なエリート弁護士先生と結婚するだなんて……。

とてもリアルには感じられなくて、落ち着きなく目を泳がせていた。

そんな私に、来島先生は「ふぅん……。なにも聞いてないんだ?」と言ったきり、再び資料に目を落としている。

そして私はというと、動揺をしたまま先生に合わせて仕事を再開した。

驚くような話を振られるだけ振られた感じで消化不良を覚えるけど、考えてみれば真斗さんはあんな高級マンションを買っている。

いくら弁護士先生だからって、ひとり暮らしにはあまりに贅沢な印象だ。

だから、真斗さんがいずれは家族と……と考えていたとしても納得できる。

だけど……、あのマンションは出会ったときにはすでに買っていたのだから、私との将来を考えていたわけじゃないのは一目瞭然。

ということは、まさか美織さんと⁉︎

またも、心がざわつく考えに行き着いて、気持ちはまるで落ち着かなくなった。
< 238 / 301 >

この作品をシェア

pagetop