歪な愛のカタチ
教室に戻ると章二はいた。


「隆、さっきはごめん!」

章二は目が合うなり僕に謝ってきた。

「いや、僕こそ…」

「なぁ、ちょっと時間いいか?」

章二に言われ教室から出る。



先に口を開いたのは章二。


「俺さ、由佳ちゃんのこと好きだった。」

章二が言った。

「由佳ちゃんが隆に告白して振られただろ?で友達になったって聞いてどんな子かなって気になって。んで三年になって同じクラスだろ?普通に可愛くていい子じゃん!ってなってさ、気づいたら好きだった。」

話終えると小さなため息をついた。


「ごめん。僕全然知らなくて…」

そう言った時章二が言った。

「謝るとこじゃないだろ!寧ろ俺は隆とくっついてくれて良かった。安心だろ?だからサンキュ」

章二はそう言うと優しく笑った。

僕の心の奥がチクチク痛む。

章二を騙してる罪悪感。僕はそんないい奴なんかじゃない。

そう言えない僕はチキンのヘタレだ。
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