wolfeye
朝ごはんを食べてから準備をして
病院へ
お父さんも心配してくれて玄関までお見送り
車に乗り込み病院へ行く
私が入院していた病院に着くと産婦人科へ連れてこられた。
あっという間に検査が終わり
先生におめでとうございます。
赤ちゃんができてますよ
産みますか?と聞かれ黙っていると
お母さんを呼んできてと看護婦さんが言われお母さんが中へ
娘さん妊娠してます。
と言うと嬉しそうに初孫だわと喜ぶお母さん
今、息子もこっちに向かってるのでと言うと本当に蓮君が来た。
中に入り先生の話を聞くと嬉しそうに私の手を握りありがとうと言う蓮君
産みますか?と聞かれ蓮君は
お願いしますと頭を下げる
帰りの車はお母さんと私と二人で帰ることに蓮君はまだ仕事があるので別で
私はなぜか喜べず黙っていた。

お母さんはなぜか私が考えてたことがわかるようで、あなたは絶対自分の子供は手放さないし愛情持って育てられるわ
それに分からなければ私がいる
なんでも聞いて頂戴
心配しなくてもいいのよと肩を抱いてくれる
私は思わず涙がこぼれた
小春ちゃんと蓮との間に出来た命
大切にしなきゃね
私は不安だった
自分は親に捨てられて育った
そんな人間が自分の子供を愛情持って育てられるのか?
でも黒島のお母さんが私もいると言ってくれた。産みたい
『お母さん、いろいろ教えてくださいね』と言うと嬉しそうに当たり前よあなたは私の娘も同然
『だから頼りなさい』
『はい』
気持ちが軽くなりお腹に宿った子供を愛おしいと思えた。
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