~Still~
「あの、強烈に黒焦げの部分あるでしょ?あそこが、ハムだったの」

「えっ?!フッ!!」

エレナの真顔が、妙におかしくて、颯太は堪えきれずに大爆笑した。

「……そんなに、可笑しくない!」

ツンと横を向いたエレナを颯太は思わず抱き締めた。

「もうっ、離して!今度は慎重にやるわよ。
そういや、パンもやかないと!」

「待ってください。その前に」

「ちょっとっ…………」

エレナの動きを颯太のキスが止めた。

雨はより激しく降り、雷が聞こえ始めたが、気にならなかった。

幸せだと思った。
< 116 / 351 >

この作品をシェア

pagetop