~Still~
第四章

彼の本音

「エレナさん、次の日曜日空いてますか?」

エレナは、二人で作ったカルパッチョをコクンと飲み込んでから、頷いた。

「空いてるよ」

「午後から野球の練習と、飲み会があるんです。
もしよかったら、エレナさんも来ませんか?」

颯太はそう言ってから、ハッとしたようにつけ加えた。

「あ、練習は駄目ですよね、日焼けとか怪我とか考えると」

エレナは颯太を見て、首を左右に振った。

「日焼け止め塗ればいいし。それにね」

エレナはそこで一旦言葉を切ってからニヤリと笑った。

「私、バッティングは得意なの」

颯太が以外だと言うように眉を上げた。
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