~Still~
「私のバッティングフォーム見てくれる?」

「いいよ」

エレナは借りたバットを振ってみせた。

途端、彼がヒュッと口笛を吹いた。

「エレナちゃん、女子なのに本格的だね!」

「だって私、打ちたいもん!」

「あはははは!」

エレナは少し口を尖らせて彼を見上げた。

「なに!その笑い!私、本気よ?」

わーわーと二人で話している時、

「エレナ!いいぞ!」

隆也がエレナを呼んだ。

「誰も守らなくていーぞ」

隆也の後ろには誰一人としていず、エレナはポツリと呟いた。
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