~Still~
「あんたは特にね!」

「バーカ!俺だけじゃねーわ。しかも、その神谷とかいうヤツと理恵って女がヤりまくってたのって、姉ちゃんと再会する前の話なんだろ?だったら、姉ちゃんがキーキー怒る事ねーじゃんか」

エレナは玲哉を睨んだ。

「分かってるわよっ!!
ちょっと!!ヤりまくってたとか言わないでよ!」

玲哉はそんなエレナをせせら笑うと、刺身をパクッと口に入れた。

「うま」

「ここ、あんたのおごりね。それと今晩、あんたのホテルに泊めなさいよね」

「分かってるって。なあ、姉ちゃん」

「なに」

「会えよ、ケイレブに」

弾かれたように、エレナが玲哉を見上げた。
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