~Still~
「あいよ!」

響は、鯛をまな板に置きながら、眼だけを上げて颯太を見た。

なんだよ?

別にぃ!

それからニヤリと笑い、再び手元に視線を落とした……。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

瞳に案内された個室に、エレナと颯太は向かい合って座った。

互いに見つめあう。

「……」

「…隠れていた件ですが」

先に口を開いたのは颯太であった。

「うん」

颯太は小さく咳払いすると一瞬だけ眼を閉じて、思いきったように言った。
< 35 / 351 >

この作品をシェア

pagetop