~Still~
「お久し振り……いや、違う!は……は、は、初めましてっ!大将といっても、名ばかりでお恥ずかしいです!ほんとの大将はこっちにいる、俺の師匠の村瀬さんで……」

エレナはそんな響を見て、声を出して笑った。

途端に割烹着を着た、颯太に瞳と呼ばれた女性が頭を下げた。

「ごめんなさい、エレナさん。響さんたら、あなたがあまりにも美人だから、舞い上がっちゃって」

「よせって!」

「そうですよ、瞳さん。響は、瞳さんにベタ惚れですから」

エレナは、響と瞳を代わる代わる見つめた。

とてもお似合いだ。

「さあ、颯太君、エレナさん。こちらへどうぞ」

「響、とりあえず、刺身!」
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