恋のデザインは色鮮やかに。
「レイさんは…どうしてそこまでしてくれるんですか?
困ったときに頼ると、レイさんが大変な思いをするかもしれないんですよ?
最悪の場合、レイさんの責任が問われてしまいます。
そんな迷惑はかけられません」


「俺が困ってたらナルだって同じようにするだろ?


大変だとしても、俺はナルに頼られることを迷惑だとは思わない」


私は仕事面だけでなく、心も救われている。
レイさんは、ここぞという時に助けてくれるヒーローのような存在だ。


「…ありがとうございます」


私だってレイさんが困っていたら助けたい。
それくらい、強い人間にならなくちゃ。


そう、何があっても動じない強い人間に。




…だけどその数日後、私のこの思いが簡単に崩れ去る出来事が起きた。
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