あなたに好きと言えたなら
「ーで、あんたはいつ告白すんの!」


「だってー…」


「いつまでもうじうじしてたら誰かにとられちゃうよー?」


「それはやだ!!」

私、海道仁奈(かいどうにな)は青春真っ最中の高校1年生。
一緒に話してるのは、昔から仲良しの、川上陽実香(かわかみひみか)。
さばさばしてて、怖いところもあるけど、頼れるし優しい子。

「何が嫌なんだよ?」

「うわぁ!?北本!?」

この人が私が三年間好きな人。
北本悠斗(きたもとゆうと)。
北本は、男女共に人気者で、気づいたら周りに友達の輪が出来てる。

優しくて、言うことははっきり言う、でも気を使える、そんな人柄に私は

すきになった。


「なんの話しとんの??」

「北本には秘密!!!」

「はあ!?この生意気なっ!!」
そう言って笑いながら私の頭をくしゃっとする。

すき。

この笑顔も。

「ちょっ!!髪の毛ぐしゃぐしゃになる!!」

「それでいーんだよ」
また、笑う。

好き。

「どーゆーことだよっ!!」

「ははっ、じゃーなー」
そう言って、手をひらひらさせる。

これも、すき。

「もーなんなんだよー…」

「仁奈、顔真っ赤。」

「…すきだもん。」

「…にな。」

「ん?」

「がんばれ」
陽実香のこういうところも、好き。

「ありがと」
< 2 / 2 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

トンネル

総文字数/1

恋愛(純愛)1ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop