俺たちの妹・2
ストレスの原因がなくなったと分かると、少しずつ回復の兆しを見せ始めたみぃ。
ストレスからくるものだったから、吐き気止めくらいしか打てないと嘆いていた司さんもひな兄もみぃの回復にホッとした顔を見せていた。
暴言を吐かれたみぃには辛い二週間だったけど、二週間で済んで良かった………
これ以上続いていたらと思うとゾッとする……。
吐き気はあれ以来起こる事がなくなり、、ストレスからの嘔吐だったんだなと改めて思った。
ただ、急激に体重が落ちたので、体力回復と念のために一週間は入院する事になり、食事も少しずつ取れるようになった。
それも今日で終わりだ。
「みぃ、退院おめでと。頑張ったな」
司さんがみぃの頭をポンっと叩いた。
「つーくん、ありがとう」
「悩み事は一人で溜めちゃダメだからな。みぃはすぐに体調に出るんだから……」
「うん。これからは相談する」
「みぃの周りには沢山頼れる人がいるんだからね」
「そだね。私の周りには沢山助けてくれる人がいるもんね」
にっこり笑ったみぃは、以前の元気さが戻りつつあった。
「ただ、家に帰っても3日はゆっくりしててね。学校も家事もダメ」
「はぁい………また迷惑掛けちゃうな〜」
「3日、貧血やフラつきが起こらなかっらいつもどおりの生活していいからね」
「わかった。つーくん、ありがとね」
みぃと俺は病院を後にした。