俺たちの妹・2
俺は心配になって美晴の部屋へ行くことにした。


コンコンコン


「……………」

返事がない……

「美晴?入るよ?」

部屋に入ると、ベッドに蹲る美晴がいた。

「美晴っっ‼︎」

慌てて駆け寄ると美晴は荒い呼吸をしていた。


「ハァハァ、ハァハァ」

発作とは違う……

「美晴?発作なの?」

首を振る美晴。

「……………いき、でき…ない」

美晴の言葉で過呼吸だと分かった。

今までなかったのに……


「美晴、焦らないでいいから、ゆっくり呼吸してみようか……」


俺は美晴に落ち着く様に声をかけた。





「ハァハァ、ハァハァ…」

あまり変わらないな……



「俺が側にいるから大丈夫だよ。ゆっくり呼吸するんだよ。ほら、吸って〜、吐いて〜」

俺の言葉が聞こえたのか、少しずつ呼吸を合わせる様にしようとしているのは分かった。

でも、なかなか呼吸が整わない……

「ひな、にぃ……ハァハァ……く、るし……ハァハァ」


「ゆっくりだよ。美晴。ほら、吸って〜吐いて〜」

だんだん涙目になってきた。



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