俺たちの妹・2
「つかさ?」

桜が小声で俺を呼びかける。

「さくら?」

「あ、起きたんだ。ぐっすり眠ってたから起こすのも悪いかと思って……
熱も平熱まで下がったよ。良かったね」

桜がベットに近づきながら、嬉しそうに教えてくれた。


「体の怠さもなくなったよ。」

「明日、ひな兄がオッケー出してくれたら復活だね。司……お仕事大変だろうけど、これからは寝れる時はしっかり寝てね。じゃないとまた過労で倒れるよ……」

「そうだな。気をつける。桜に心配掛けるのも可哀想だしな」

「ほんとに…ほんとに心配したんだからね。熱はともかく、目眩なんて、怖いよ……」

桜はベットに腰を下ろして抱きついてきた。

「そうだな……そうだよな、これからは気をつけるよ」

桜の頭を撫でた。

桜にも随分心配掛けてしまったみたいだな……

桜の為にも出来る限り無茶はやめよう……


今回の事で、そう思った。

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