俺たちの妹・2
次に目が覚めた時は部屋は薄暗かった……


もう夕方…?

ひな兄は側には居ないみたいだった。


体の怠さはまだまだ残っていて……

ほんと私って弱いな……


ベットの中でぼんやり考えごとをしていたら


カチャ


ドアが開く音がして、目線を向けると



「……………彩さん?」

「みぃちゃん、目が覚めた?」

突然の彩さんの登場に驚いた。


「ふふ、驚いた?日向くん、病院から呼び出されたみたいで、彼方もお仕事だし、私が側にいる事になったの。
今まで保健室以外で会うのってほんとなかったよね。これからは家族なんだし、私にも協力させて?」

「彩さん……でも迷惑じゃ……」

家族って言っても看病ばっかりするんじゃ迷惑だよね……


「みぃちゃん?私と彼方は長い間付き合ってたの知ってるわよね?」

「はい」

「その間に結婚の話は何回も出ていたの。だから、彼方と家族になる事はもちろん、みぃちゃんや日向くんと家族になる事もちゃんと考えていたわ。
もし、迷惑だと思っていたら、ずっと付き合ってないわよ。
私だって結婚したいもの。結婚を考えられない人といつまでも付き合ってなんていられないわよ。私はそんなお人好しじゃないわよ」
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