俺たちの妹・2
「彩さん……」

かな兄とはほんとに長い間付き合ってたもんね。

それまでに結婚の話が出てもおかしくないか……


「だから、みぃちゃんの側にいる事は私にとっては迷惑なんかじゃないの」

そう言って、私の頭を撫でてくれた。

「………………良かった」

彩さんの言葉を聞いてホッとした。


そう言えば、かな兄と結婚してから、自分の事で精一杯で、彩さんとゆっくり話す時間なかったな〜。


「さ、この話はお終い。
みぃちゃん、今どこが辛い?」


彩さんは、大丈夫?とは聞いてこない。

そう聞いたら大丈夫と私が返す事が分かってるからなのかな……


「怠いの……後、頭痛もする」

「………………そっか。ベットからは起き上がれそう?」

そう言われて、体に力を入れてみたけど、体が持ち上がらない……

「………………ちょっと無理かな」

「そっか。分かった。
点滴は日向くんや司くんから指示がないから出来なくてごめんね……」

「ううん、側に居てくれるだけで嬉しい。彩さんありがと」
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