俺たちの妹・2
みんなが何をするか決めようとワイワイし始めた頃……

「……ちょっとごめんね。みんなは決めててくれていいから……桜?お菓子やお茶お願いしていい?」

そう言って、みぃはゆっくりソファーから立ち上がった。

「わかった……」

桜は心配そうにしながらも深くは聞いてこなかった。


みぃは、ゆったりした足取りで歩いて行き、リビングのドアをパタンと閉めた。……




「みぃちゃん……体調悪そうだけど、大丈夫なの?」

悠斗も心配そうに聞いてきた。

「う〜ん……今は何とも言えないかな。
でも、酸素不足で少し目眩が起きてるって言ってた。だから、酸素ついてたでしょ?」

俺の言葉にみんな頷いた。

「葵?みぃの側に居てあげて?」

桜はみぃが一人で辛い思いをしているのを知っているから、一人にならない様に一緒に居る時はいつも気を配っている。

「うん、行ってくるよ。みんなは決めててね?みぃが戻ってきた時に決まった事を教えてあげて欲しい。それで十分喜ぶと思うから」


「「「「分かった」」」」


俺はみんなの返事を聞いて、リビングを出た。

みぃが居るであろう、みぃの部屋へ向かう。


コンコンコン……

返事はないけど、そっとドアを開ける。
< 288 / 612 >

この作品をシェア

pagetop