俺たちの妹・2
いつもと違う点滴をしてもらうと目眩が早くも少しずつ治ってきた。

いつもこれじゃダメなのかな……


診察に来てくれたつーくんに聞いてみた。

「ねぇ、つーくん」

「ん?」

「いつもこの点滴じゃだめなの?」

私の質問につーくんは苦笑い。

「今回の点滴は少し強めなんだ。この点滴に慣れてしまうと、だんだん効かなくなって更に強い薬になる。そうすると副作用も強く出てくるんだ。だからあまり使いたくないんだよ……
でも今回は、みぃが楽しみにしてるお出掛けがあるだろう?だから特別」

「……………そっか〜」

つーくんも色々考えてくれているんだな〜。

「そうだ、みぃ。今回のお出掛けが終わったら、次の日でいいから、一度診察してね」

「え?」

「みぃがお出掛けの間、無理してないかの確認」

「じゃぁ、無理してたらバレちゃうじゃん」

「そういう事」

「……………イジワル」

「意地悪でも結構。みぃが辛いとみんなが辛くなるんだからね」

「 やっぱり心配の対象は私なんだね………もっと強くなりたいよ……」

「俺もみぃの為にも頑張らなきゃな」

「ねぇつーくん」

「ん?」

「お願いがあるんだけど……」

「なに?」

「今度のお出掛けの時はね、私より桜を優先してあげて?」

「え?」

「せっかく桜とお出掛けが出来るんだし、私には葵が側に居てくれるから……
桜も分かってくれてるとは思うんだけど、良い気はしないと思うんだ。彼氏の患者が友達だなんて……」
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