俺たちの妹・2
「……………みぃ」

「桜にイヤな思いをしてもらいたくないの」

「…………………………みぃ












そのお願いは聞けない」


まさかの言葉だった。

「どうして?彼女が優先でしょう?」

「優先とかそんなんじゃないんだよ。それに桜も了承済みだから……」

「それでもやっぱり良い気はしないと思うの」

「桜は………自分のせいで、みぃが辛い思いするのはいやだと思うよ」

「でも………」

「この話は、一度桜本人としてごらん?俺は2人の中で決まったようにするから」


「……………わかった」



つーくんは、私の意見をすぐには聞いてはくれなかった……


この話は、私が退院して回復するまでお預けになった。

そうでないと、私の体調に影響してくるから……


なんの為に入院してるのか分からなくなっちゃうもんね………


それから3日間、一日中点滴を受けて、目眩の症状はなくなり、無事に退院出来た。


「みぃ。行きたいなら、無理はしちゃダメだからね」

退院の日、つーくんに念を押された。


「はぁい。あ、今日桜は家に居てる?」

「うん、いてるよ。後で連絡してあげて?心配してたから」

「分かった」

「じゃぁ、当日まで大人しくしてるんだよ?」

そうつーくんに言われて頷いた。

ようやく解放された気分。

目眩もなくなって、体が軽くなった。

やっぱりつーくんの言う通り入院して良かった。
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