俺たちの妹・2
「………そろそろ着替えた方がいいかもな。一度中に入ろうか?」

「………うん」

少し名残惜しそうなみぃを立たせて、そっと抱きしめた。


「あ、おい?」

驚くみぃをよそに、俺は胸の音を聞いていた。

あまり音が良くない… …

少し休んだ方がいいかも。



「ねぇみぃ。少し息苦しいでしょ?」

「……………少しだけ」

みぃは思わず苦笑した。

「早めに吸入しておこう?酷くならないうちに」

「……………分かった」

みぃはゆっくりと歩き始めた。

「鈴木さんに声かけておくね」

「うん」

そう言葉を残して、みぃはさっきとは違う一つの部屋へ入っていった。

あそこは、みぃの診察用具が全て揃ってる部屋。

ベッドもあるからゆっくり休めるはず。



コンコンコン。

鈴木さんがいる部屋をノックする。

「はい。……葵様何かお困りでしょうか」

鈴木さんはすぐさま出てきてくれた。


「みぃが少しだけ咳き込んじゃって、念のため吸入を用意したいんですけど……」

「かしこまりました。用意致します」

鈴木さんは、吸入器を用意して、みぃが入った部屋をノックした。


「美晴お嬢様。吸入を用意致しました………失礼します」

鈴木さんが入ると同時に俺も部屋へ入った。
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