俺たちの妹・2
このままじゃ、脱水症状を起こしかねない……

やっぱり病院へ連れていこう……

続けて彩の背中をさすっていると、また戻した……

頑張ってるのは知ってるから言いたくないけど………



彩、頑張って……


少しすると、吐けて少しスッキリした彩。


俺に向かって弱々しく笑顔を見せてくれた。

「彩、ありがとう」

「赤ちゃん、頑張ってるんだもん。私も頑張る……」

「でも彩は今ちょっと頑張りすぎてるから、一度病院へ行こう?点滴してもらえたら、少しはラクになるから」

「……………うん」

「大丈夫。俺も一緒に行くから」


ツワリは、人によって様々で、無い人もいるし、軽い人もいるし、重い人もいる。

彩は、重い方だと思う………

こればっかりは選べないし、仕方ない事なんだけどな………


俺は、ベッドに彩をそっと寝かせてから病院へ行く準備を始めた。

彩には締め付けの少ないワンピースを着せた。

まだ、お腹の膨らみは見られないけれど、しっかりと成長してくれている我が子。

彩は大事に大事に育ててくれているんだ……
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