俺たちの妹・2
「ま、とりあえずご飯食べよ」


そう言って、運んできてくれた朝ごはん。


私の前にはスープ……


せっかくかな兄が作ってくれたんだし、頑張って飲まないと………



「「「いただきます」」」



3人で食べ始める。


ひな兄は病院の話をしてかな兄と盛り上がっていた。


目の前に置かれたスープ………


美味しそうなんだけど、手が進まない……


じっとスープと睨めっこしていた。


「美晴?食べれる分だけでいいから。
睨めっこしてても減らないよ」


ついにひな兄から声がかかった。


「…………うん」

それからは少しずつ食べ進めて、半分くらいは飲めたかな………



でももうお腹いっぱい。



「みぃ、頑張ったね。次一緒に食べれる時は、スープじゃないもの食べような」

かな兄は、私が食べる様子を見届けると、会社に行ってしまった。
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