俺たちの妹・2
「ただいま〜」

夜になり、ひな兄が帰ってきた。


「「「「「「おかえり」」」」」」

みんなが声を揃えて出迎えた。

その頃にはみぃもすっかり眠気も覚めて彩さんとお喋りをしていた。


「美晴、おかえり。退院できて良かったな」

みぃの頭をそっと撫でたひな兄。

「ひな兄、入院中はありがとね。もう元気だよ」


「そっか、また体調崩さないようにしないとな。
それより腹減った〜。兄貴の料理久しぶりだな〜」

とワクワクしながらキッチンへ向かう。


ひな兄の言う通り、さっきからいい匂いが漂っているんだ。

俺もひな兄に続いてキッチンへ向かった。


そこには、既にご馳走が広がっていた。

ローストビーフ
カプレーゼ
キッシュ
唐揚げ
バゲット
他にも色々盛りだくさん……

ほんとかな兄って、何でも出来るよな〜。


「日向も手伝って」

「おぅ」

ひな兄も何でも器用に出来るもんな。

ほんと城之内兄弟は何でも卒なくこなしちゃうから見習いたいな……

「葵も手伝ってくれる?」

「もちろん」

ひな兄は、俺にも役割を与えてくれた。

三人で手分けして準備が整った。

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