俺たちの妹・2
「まぁ、当分先の事だから、今からそんな事を考えても仕方ないけどな…」

そう言って司は、みぃに視線を移した。



みぃは、点滴のおかげか、乱れていた呼吸が少し落ち着いてきていた。

司はみぃを診察して、体温計を挟んだ。

「熱が下がってるといいんだけど……」


ピピ、ピピ、ピピ

司は体温計を抜き取り、難しい顔をした。

「7度8分。ここに来た時よりは下がってるけど、まだ下がりきってないな……」

呼吸は落ち着いてるんだけどな……

微熱が続くのもみぃは辛かったりするから、しっかり下げてあげたいんだけどな……


「今回…熱が下がるまでは入院した方がいいかな……。
家だと彩ちゃんの負担が増えるだろう?」

司は看病する彩の負担を心配してくれていた。

「そうだな……今回はみぃの頑張りすぎから来た体調不良だから、新にはうつらないだろうけど、彩の負担にはなるだろうし、熱が下がるまでは入院がいいかな」

「分かった。じゃぁ、いつもの部屋用意しておくよ」

「ありがとな」

司の言葉は有難かった。


みぃの熱が下がるまでは彩はお見舞いに来れないし、みぃが寂しくない様に、夕方までは俺はここで仕事やろう。
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