俺たちの妹・2

司side…

彼方が去った病室で、みぃは視線を落とした。

「みぃ…………彼方はみぃを責めてるんじゃないんだよ。心配してるんだ。何が不安?」

「…………あっくんが」

「新が?」

「夜中に泣くことが多くて、眠れてないんじゃないかって……」

子育て経験をした事がないみぃにとっては、何でも心配する要素になるんだな……


「みぃ、赤ちゃんは生まれてすぐに生活のリズムが把握できるんじゃないんだ。
3.4ヶ月掛けて、昼間に起きて夜に寝るって言う事を知るんだよ。
だから、夜中に起きても、朝や昼に寝てるから大丈夫なんだよ」

「…………そっか、そうなんだ」

俺の言葉を聞いてホッとした様子だった。

「それをずっと悩んでたの?」

「そうじゃないけど、気になって……」

「みぃは優しいね。でも1人で悩んじゃダメだよ。今回の事も、誰かに相談してたらすぐに出た答えだから」

「そうだね、これからは相談する」

「他には不安な事や気になる事はない?」

「…………学校、まだ通える?」

「大丈夫だよ。今回も長期入院じゃないし、みぃも分かって無理したんじゃないからね。でも、体調には気をつけないとだよ」

「うん」
< 475 / 612 >

この作品をシェア

pagetop