俺たちの妹・2
そっと聴診器を当てる……
「…………今の所、発作は大丈夫そうだけどな……」
「発作はな……でも、腹痛と嘔吐があるから……体力なくなりそうで……」
「ん、確かにそれはありえるな……」
ちょっとみぃちゃんにはしんどい状況だ……
「胃腸炎じゃなかったら吐き気止め入れてあげたいけどな……」
「みぃに、説明してるんだろ?ならみぃはちゃんと分かってるよ」
「あんな状態でも?」
「そう、あんな状態でも意識はハッキリしてるから……みぃは結構覚えてる事多いんだ。覚えてない時は重症だと思っていいよ」
「そっか……司が言うならそうなんだろうな……」
「とりあえず3日、様子見よう。それで良くならなかったら、他の方法考えよう」
司は、治療の提案をしてくれた。
担当患者の主治医が一番分かってるからな……
「分かった」
「俺も出来る限り顔出すようにするから、何か変わった事あれば、教えて」
「了解」
「ICUに入ったみぃには特に今の俺はしてあげられる事ないけど、俺も様子見にくるな」
彼方はみぃちゃんから視線を外す事なく呟いた。
妹がこれだけ辛そうなら、兄貴も辛いよな……
《お兄ちゃんには私の辛さなんて分かんないんだからっっ》
いつか、妹に言われた言葉が蘇った。
俺は実家から出ているから、今はあまり妹に会う機会もなかなかないけど、体調の悪い妹によく当たられたな〜。
思わず苦笑が漏れた。
「…………今の所、発作は大丈夫そうだけどな……」
「発作はな……でも、腹痛と嘔吐があるから……体力なくなりそうで……」
「ん、確かにそれはありえるな……」
ちょっとみぃちゃんにはしんどい状況だ……
「胃腸炎じゃなかったら吐き気止め入れてあげたいけどな……」
「みぃに、説明してるんだろ?ならみぃはちゃんと分かってるよ」
「あんな状態でも?」
「そう、あんな状態でも意識はハッキリしてるから……みぃは結構覚えてる事多いんだ。覚えてない時は重症だと思っていいよ」
「そっか……司が言うならそうなんだろうな……」
「とりあえず3日、様子見よう。それで良くならなかったら、他の方法考えよう」
司は、治療の提案をしてくれた。
担当患者の主治医が一番分かってるからな……
「分かった」
「俺も出来る限り顔出すようにするから、何か変わった事あれば、教えて」
「了解」
「ICUに入ったみぃには特に今の俺はしてあげられる事ないけど、俺も様子見にくるな」
彼方はみぃちゃんから視線を外す事なく呟いた。
妹がこれだけ辛そうなら、兄貴も辛いよな……
《お兄ちゃんには私の辛さなんて分かんないんだからっっ》
いつか、妹に言われた言葉が蘇った。
俺は実家から出ているから、今はあまり妹に会う機会もなかなかないけど、体調の悪い妹によく当たられたな〜。
思わず苦笑が漏れた。