俺たちの妹・2
つーくんに半年は通学オッケーの言葉を貰ってから葵にすぐ連絡して、喜んでもらえた。




そんな事が懐かしいと思うくらい月日が経ち、12月を迎えた。

葵は少し前から解剖実習が始まり、忙しい日々を送っている。

私的には無理をしているつもりはないんだけど、検診の度に、少しずつ悪くなる数値につーくんは頭を抱えていた。



そして今日は葵と一緒に定期検診に来ている。

「みぃ……もうすぐ冬休みだよな?」

「今月の中旬からね」

「少し早い冬休みにしない?」

「え………」

「あまり良い数字じゃないんだよな……」

つーくんは再びカルテと睨めっこ。

「でも私、元気だよ?」

「………元気だったらこんな事言わないよ」

つーくんと私の会話を聞いて、葵がつーくんが見るカルテを見に行った。

「……あ」

「葵、分かるだろ?みぃを説得して」

葵は苦笑した。
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