俺たちの妹・2
「さ、始めようか。この2週間はどうかな?」

「この前と変わりないよ。今年の夏はなんとか乗り切れそう」

「残暑はまだこれからだからね。無理はダメだよ」

「はぁい」

「じゃぁ、診察始めるね」

つーくんは、聴診器を手に診察を始めた。

聴診だけじゃなく、血液検査や心電図など一通り終わって、カルテに何かを書き込んで、つーくんは私に向き直った。

「みぃ」

「はい」

「学校だけど……今のところ続けても大丈夫だよ」

「良かった」

つーくんの言葉にホッとした。

「ただ、これから冬に向かうからね。油断は禁物だよ」

「はぁい」





この時はこれからの検診でも大丈夫だと思ってた。

でも、やっぱり私の体は弱いんだと実感する出来事が待っていた。
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