俺たちの妹・2
2人でリビングへ行くと、かな兄達が既に来ていた。

「彩さん、あっくんこんばんは。かな兄お疲れ様」

「みぃ〜」

あっくんは私に向かって手を伸ばしている。

「あっくんおいで」

そう言うと、ヨチヨチ歩きながら私の側へ来た。

随分重くなったあっくんを抱き上げる。

「みぃちゃん。大丈夫?新、重くなったでしょう」

彩さんが心配しながら聞いてくれた。

「重くなったけど、まだ大丈夫。抱っこできる時にしておきたくて」

次、赤ちゃんと触れ合えるのはいつになるか分からないし……

あ、でも桜とつーくんがいるか……

あっくんの弟か妹ももしかしたら……

そう思うと、これから先触れ合えるであろう、まだ見ぬ赤ちゃんの存在に胸が高鳴った。

私が子どもを育てるのは難しいかも知れないから……

その思いがずっと心の何処かに引っかかってて……

周りに迷惑を掛けるだけなら、欲しいと思っちゃだめかな……って。


こんな事思ってるなんて、誰にも言えない私だけの秘密だけどね……
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