俺たちの妹・2
カフェに着いてみぃを探すと、物思いにふけっているみぃがいた。

「みぃっっ‼︎」

みぃに声を掛けると、俺を見つけてお疲れ様と言って、にっこり微笑んでくれた。

他の人を連れてきた事を謝ると、俺に友達と過ごす事を勧めてきた。

みぃが居なきゃ俺には意味がないのにな……

深山さんの態度も気になるし、みぃにイヤな思いをして欲しくなくて、俺は無視を決め込む事にした。


それでもみぃはやっぱり気にする訳で……

せっかくのみぃとの時間が台無しだ……




高校から一緒だった楓がたまたま一緒に居合わせてくれたから、退散しようと声を掛けてくれたけど、気にしない3人はさっさと食事を買いに行った。

楓は、悠斗とも仲良くて、俺も高校時代から知ってる友達だった。

みぃは、楓とは打ち解けてくれた。

高校で有名だった事を知らなかったみぃは、自分の事を知っている楓に驚いていた。

文化祭の後、何処からから出回った俺とみぃの写真。

今の時代、何処で撮られるかも分からないし、一度広まった物をなかった事にするのは難しい……

みぃは、1人で出歩く事は殆どなかったから、危険な事に巻き込まれる事はなかったけど。

それでも、やっぱり心配は付き物だな……
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