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絢の秘密~過去~

さかのぼること朝。



「さて、学校に行くか!」少しいやな気持ちがあったけど行かなきゃという責任に突き動かされた。



『おい!早坂!!』それは、いつも一樹を目の敵にする神野たちだった。



逃げようとしたが、捕まり脇腹を殴られ、気を失った。



「うっ!」起きると、そこは、暗い倉庫に手足を縛られた状態だった。





♪~~♪~~



携帯の着信音が鳴った。



『おい!携帯を取り上げろ!』神野が言った。



簡単に奪われた携帯電話。



『お前さぁ転校生のくせに宏実さんたちに近づきやがって!』



「俺だって!平凡な学園生活を送りてぇーんだよ!!」完全な男言葉でした。



『生意気な!!やっちまえ!!』



えっ!ヤっちまえ!?ヤっちまえですか??



いいえ。やっちまえです。



男たちは一樹に向かってきた。



『おらぁぁああ!!』男たちは、叫びながら一樹を暴行していた。



「うっ!!ゲホッ!!!!」



『どうした?』ニヤニヤしながら見下ろしている。



すると、その拍子にカツラが取れてしまった。



『うそだろ!?』男たちは、動きを止めた。



そこにいたのは、一樹ではなく和来だった。



『お前!?女なのか??』
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