俺様社長の飼い猫
困惑顔でオレを見つめるスズ。

「スズは、自分を卑下し過ぎだ。もっと、自分に自信を持て」

「…」

「…スズは、綺麗だ。優しいし、おっとりしたところもある。どんな女よりも、女らしい」

オレの言葉に、スズの顔が赤くなる。

そんな初々しいスズの表情が好きなんだ。

そう思うと、胸がほっこり温かい気持ちになった。

「…スズ」
「…はい」

「必ず守るから、ここにいてくれ。いつも、オレの傍にいてくれ」

「…紫音さん」

オレは、優しくスズの体を抱き締めた。

「…よろしくお願い…します」

そう呟いたスズは、オレを見上げ恥ずかしそうに、少しだけ微笑んだ。
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